アダルトチルドレンが過ごした幼少期はどんな環境だったのか?

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アダルトチルドレンが過ごした「機能不全の家庭環境」には、さまざまなパターンがあります。こうした家庭では、親や家族が適切に機能しないため、子どもは健全な成長や情緒的な安定を得ることが難しくなります。
具体的にどのような環境があるのか、みてみましょう。

アルコール依存症や薬物依存症の親

両親のどちらか、または両方がアルコールや薬物に依存している家庭では、親の気分が日々変動し、子どもが家庭内で安心感を得られません。

親が飲酒や薬物を摂取している間、子どもは親の世話をしなければならないことが多く、自分の感情を抑えて「大人の役割」を果たさざるを得ない状況になります。

子どもは自己表現や感情の発散が難しくなり抑圧され、他者に対する不信感や人に心をさらけ出せなくなります。

精神的・身体的虐待がある家庭

子どもに対して親が暴力を振るったり、過度に厳しい言葉を浴びせる家庭です。身体的な暴力はもちろん、精神的な虐待(感情を否定される、無視される、過度に批判される)も含まれます。

また、わかりやすい暴力がないから虐待ではない、ということではありません。
長期間の精神的な否定や無視、あるいは愛情をかけず自分の主張を押し付けてきたり、自分のことばかり考えている親と過ごすことも子供にとっては虐待と同じです。

こういう場合、親は「子供のため」と思っていたりします。

このような環境で育った子どもは、自分が愛されないという感覚や、常に自己否定感を抱えやすくなり、他人の評価や承認を過剰に求めたり、不安が強い傾向があります。

過度に厳格または支配的な親

親が極端に厳しく、子どもに完璧を求める家庭です。失敗が許されず、常に親の期待に応えることを強制されると、子どもは自己表現や自由を抑圧されることになります。

また、親が子どもの行動を全てコントロールすることで、子どもは自立心を育む機会を失います。

大人になっても自己価値感が低くなり、他人に依存する傾向が強まることがあります。また、自分の感情を抑え続けるため、ストレスや不安が蓄積されやすくなります。

愛情や感情表現の欠如

親が冷淡で感情的なサポートが欠如している家庭です。
子どもが感情を表現したり、親に対して安心感を求めても、親が無関心だったり、感情的に距離を取ってしまうことがあります。
特に、親が自分自身の問題に追われていると、子どもは感情的な孤立感を強く感じます。

このような家庭環境で育つと、子どもは人と深い感情的な結びつきを持つことが難しくなり、自分の感情に対して不安や不確かさを抱くことが多くなります。

親の役割を果たす子ども

親が機能しないため、子どもが家族の世話をしなければならない状況です。
親が精神的・経済的に不安定な場合や、問題を抱えている場合、子どもが家計を支えたり、兄弟姉妹の面倒をみたりすることがあります。

これは「親代わり」とも呼ばれる状況です。
最近では祖母や祖父の介護をする子も増えてきているようです。

子どもは自分の欲求や感情を二の次にするため感情の抑圧をし、過剰に責任感が強くなり、大人になっても他者に対して過剰に献身的になることがあります。

  • 例えばパートナーが何かを頼むたびに、自分の都合や体調に関係なく全て受け入れる。自分が疲れていたり、ストレスを感じていても「断ると嫌われるかも」と考え、相手の要望を優先してしまう。
  • 相手が頼んでもいないのに、常に相手の必要を先回りして満たそうとする。
  • 自分が本来担当する以上の仕事を引き受け、他の人が失敗しないように過度にサポートする。
  • 人の借金やトラブルを解決するために、自分のお金や時間を費やし、周囲に頼ることもせずに全ての負担を背負い込む。
  • 友人が困っていると、自分のことのように深く悩み、相手のために無償で時間やエネルギーを費やし続ける。相手が解決しなくても、ずっと支援を続ける。
  • 知人が金銭的に困っている場合、無理をしてでもお金を貸したり、与えたりするが、その結果、自分自身が経済的に困窮することもある。

家族内の秘密やタブー

家族内に問題があり、それが外部に知られてはいけないというプレッシャーがかかる家庭です。
例えば、親の依存症や家庭内の暴力などが外に漏れないよう、子どもが常に「家族の秘密を守らなければならない」という使命感を持たされます。

子どもは自分の感情や状況を他人に話すことができず、孤立感を感じることが多くなります。この結果、信頼関係を築くのが難しくなり、大人になっても他者とのコミュニケーションに困難を感じます。

これらの環境の中で育つ子どもは、自己肯定感の欠如や他者に対する依存傾向、感情表現の抑圧などの問題を抱えることが多く、これがアダルトチルドレンとしての問題に繋がることがあります。

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